【2027年3月まで】中小企業経営強化税制で進める“攻めのDX投資” ― バックオフィスの業務効率化が企業成長の分岐点に
お知らせ
2025.11.26
制度の適用期限は2027年3月31日。
「税制優遇で投資を加速する」から、さらに一段深い
**「DX・デジタル活用で経理を強くし、業務効率化で稼ぐ力を生み出す税制」**という視点が今まさに必要です。
1. 中小企業が税制を使うべき理由 ― 投資を「経費」から「経営戦略」に変える
中小企業の設備投資では、いまだに 初期費用の負担=ハードル という構造があります。
しかし現在の融資・補助金・税制の動きは共通して 「持続的な企業価値向上への投資」を優遇する方向へ移行しています。
特にキーワードとなるのが:
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DX(デジタルトランスフォーメーション)
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デジタルツール導入による業務効率化
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経理・労務・会計のペーパーレス化と集約
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バックオフィスの自動化による生産性向上
これらは単なるコスト削減でなく、利益率・賃上げ・資金調達力の改善に直結する経営投資です。
その起点に使えるのが今回のテーマである 中小企業経営強化税制 です。
2. 中小企業経営強化税制とは ― 適用の“選択肢がある”投資優遇制度へ
「中小企業等経営強化法」の認定を受けた 経営力向上計画に基づく設備投資 を行った企業は、次のいずれかを選べます。
| 支援メニュー | 内容 |
|---|---|
| 即時償却 | 取得コストを全額、購入年度に損金算入 |
| 税額控除 | 取得価額の10%(資本金3,000万円超の法人は7%) |
→つまり 手元資金の回復スピードを劇的に早めつつ、投資余力を次の経営サイクルへ繋げられる制度です。
3. 設備投資の分類(類型) ― 企業の“未来設計図”を評価する仕組み
制度適用に必要なのは、導入設備の種類を明示した 経営力向上計画の認定 です。主に以下の4つの類型から構成されています。
🔹 A類型:生産性向上設備(デジタル投資含む)
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既存モデルと比較して 生産性が平均1%以上向上すること を証明できる設備
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例:最新の機械、工具、クラウド型ソフトウェア、業務自動化システム
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必要書類:メーカーの証明書 を添付して申請
→ここが重要:
経理や請求、勤怠のデジタル化設備もここに含まれ、業務効率化のDX投資として申請可能な範囲が広いのが特徴です。
🔹 B類型:収益力強化設備(投資利益率7%以上見込み)
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直接的な利益を生むシステム投資が対象
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例:販売管理、製造プロセス自動化、請求業務効率化、在庫システム連携など
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必要書類:経済産業局の確認書
→この類型は キーワード「デジタル / DX」に相性が非常に良い のもポイントです。
🔹 D類型:経営資源集約化設備(M&A/事業承継後の最適化投資)
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M&Aや事業承継後の 統合・効率化を実現する設備
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例:会計統合システム、現場・経理の集約、管理プロセスのデジタル化など
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必要書類:経済産業局の確認書
→経理デジタル統合はここでも申請対象、投資の正当性を説明しやすい類型。
🔹 E類型:経営規模拡大設備(2025年度税制で新設)
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「売上100億円超」を視野にした 工場の増設・新設プロジェクト
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建物附属設備も取得費用が対象に
→攻めの投資を税制で補完するための制度設計 になっています。
4. この税制の本質 ― 中小企業の成長サイクル強化
この制度は 「融資を受けるための担保」ではなく、未来の収益力の“証拠提出型”制度 です。
特に中小企業の経営層にとって、以下の3点が実務上のメリットになります:
✅ 投資のスケールを落とさず実行できる(即時償却の選択が可能)
✅ 経理・労務・現場管理をデジタル集約して提出すれば計画の一貫性を説明しやすい
✅ DX投資→業務効率化→賃上げ余力創出というストーリーが銀行審査・補助金加点にも波及する
→つまり:資金調達(融資・補助金)に強い、止まらない企業の経営基盤を作る税制という位置づけです。
5. まとめ:今なぜこの制度なのか?
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コロナで守りの資金支援は終了フェーズへ
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次は攻めの投資を加速するフェーズ
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その投資はデジタル・DX・経理の効率化・業務効率化につながっている必要がある
これを満たす投資設計を税制によって強力にサポートできるのが
中小企業経営強化税制(2027年3月31日まで) です。
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